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2010年9月1日水曜日

佐渡の民話語り、11日(土)からです。

 町制施行110周年記念事業、「佐渡の民話語り」も、いよいよ来週の土曜からと迫ってきました。今日は語り部を招く佐渡の赤泊をちょっとご紹介してみたいと思います。

■新潟県佐渡市赤泊(あかどまり)


より大きな地図で 赤泊(あかどまり) を表示

 赤泊は新潟県、佐渡島の南部にある地域です。赤泊港を擁する港町で、ベニズワイガニが多く水揚げされています。
 赤泊では平成3年、無形の文化遺産とも言える「民話」を後世まで語り継ごうと、公民館事業の一つとして「民話語り部の会」を発足させました。赤泊に留まらず、佐渡に伝わる数多くの民話を人々に紹介すべく、多くの語り部が日夜修練を続けているのです。
 民話の語り部には試験があります。例えば人前で民話を5つ語れると1級。30話語れると初段です。民話のレパートリーが広がっていき、100話をマスターすると名人として認められ、認定証が授与されます。語り部の皆さんは皆この「名人」を目指しているのですね。
 ちなみに佐渡全域には1200程の民話が存在するそうです。有名な「鶴の恩返し」の原型とされる「鶴女房」、安寿と厨子王の「山椒太夫」はよく知られているのではないでしょうか。
 赤泊では地域の民話の絵本を制作すると共に、地域内に民話の像を建立し、民話の普及に努めています。

■爪の沢蝶ねえ
(山田地区)
 山田に住むあんちゃんは、ある日今まで見たこともないような蝶を見つけ、どうしてもその蝶を捕まえたくてどんどん山奥へ入っていきます。
 そこには見知らぬ家があり、中からきれいな姐さん(蝶ねえ)があんちゃんが来るのを待っていました。あんちゃんは毎日その姐さんと仲良く暮らすのですが...










■八専三郎・土用五郎
(赤泊地区)
 昔、赤泊の竹伐り職人で力持ちの八専三郎(はっせんさぶろう)と、越後一の力士で対岸の寺泊に住む井戸掘り職人土用五郎(どようごろう)は、毎年春の八専に寺泊で、夏の土用には赤泊の浜辺で相撲の勝負をしていました。ところが、三郎の留守中にとった竹には虫がついており、五郎の留守中の土方仕事では怪我人が出て...




 他にも赤泊には数多くの民話が伝えられています。長い歴史の中で育まれてきた民話の中には、歴史の伝承や暮らしの教訓など様々な知恵が含まれ、地域の文化を支えています。ぜひそんな民話の数々を聴きに、「佐渡の民話語り」へおこしいただければ幸いです。皆様のご来場をお待ちしております。

■公演予定
9月11日(土) 午後 7時
9月12日(日) 午前10時、午後2時、午後7時
9月13日(月) 午後 2時、午後7時

■出演
大岩ミドリ、吉田純子、金子勝雄

■料金
増毛町の方  500円
町外の方  1000円