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2015年2月26日木曜日

増毛港

こんにちは。
今日はお天気も良くなりました。昨夜は雪が降りましたのでちょっぴり心配でした。
また、雪崩の心配があるため、留萌~増毛間はJRの運休という事態が続いています。
こちらにお見えになる方々にはご不便をおかけしております。

さて、上の写真は昭和28年の増毛港の様子です。
起重機が三台据え付けてあるのが見えます。
1回に2.5石(1875㌔)を上げるようになっています。
鰊が獲れているころは大人も子供も働いていたようです。
学校では「鰊やすみ」というのがあったそうで、私の父は「鰊かつぎ」をしていたと言います。
鰊が21匹で一連といい、20連になったら木架(なや)に運ぶのです。
秋田県から移民をした私の祖先は稲作だけでは食べていくことができなかったようで、
製品にならない鰊をもらってきて、畑に肥料として入れたり、食用にしたといいます。
そのおいしかったことは忘れられないと父は言います。

増毛港の港湾修築は明治39年に始まり41年に竣工しました。
もともと増毛港は良い港です。
古くから帆船や汽船が行き交い、船舶の出入数は全道第3位でした。
西北の風を和らげ、湾内は穏やかだったそうです。
もちろん、本間泰蔵さんもそこに目をつけたのです。
増毛で商売を始めたきっかけはこの港と暑寒の山と伏流水にあったのです。
先見の明があった方でした。
この写真は現在の増毛港です。
映した場所は上の古い写真とだいたい同じ所だと思います。
現在の増毛はえび・ホタテ・タラ・カレイなどなど・・・。
色々な魚が獲れています。
若者たちが跡継ぎとなって今頑張っています。

昔のような鰊が帰ってくることはあるかどうかはわかりませんが、活気あふれる増毛港であってほしいと思います。
ぜひ、増毛町にお越しください・・。おいしい魚を食べて行ってくださいね。
5月には増毛えび地酒まつりもありますので心よりお待ちしております。

                         :女中頭 さとう