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2017年2月6日月曜日

大正時代の『当直日誌』

今日は比較的あたたかく、気持ちのいい日になりました。
今年は例年よりいくらか降雪量は少ないのですが、寒さの厳しい日が
続いていましたので、この暖かさは「ほっ」とします。

ところで4日は「節分の日」でしたね。どんな行事をされましたか?
恵方巻を食べたり豆まきをしたり・・・。季節の節目に昔から伝わる行事をするのは
大切なことだと思います。ぜひ日本の良き行事を楽しみましょう。
我が家では昔は豆まきをしていましたが、最近は恵方巻を食べます。
神棚に豆とお神酒を供えてから、恵方巻にかぶりつく・・・といった一夜を過ごしました。

さて今日は「当直日誌」なるものをご紹介いたします。
これは本間家に残っていた貴重な資料の一つです。
書き下し作業をさせて頂いておりますが現在進行中で、その中の一文をお見せしたいと
思いました。

大正6~8年の日誌です。
この中を見てみますと驚くことがたくさんありました。
7人交代で、毎晩当直をしています。
夜の8~9時くらいの間に出勤してきて、各部屋の見回りをします。
鍵や火の元・・一晩に2~3回です。
これは経理部大番頭の「橘和七さん」が書いた、大正7年4月22日のもので、ちょうど
ニシン漁も最盛期の頃です。
本間家の奥帳場に和七さんの写真がありますが、なかなかのイケメンです。

6行目からの一節で
群来、差網の大漁、当店の場所の如きは大々漁、七福神寶の入舟』・・・と
大喜びの様子が伝わってきます。
日々の出来事やニシンの情報、町の様子等々・・・細かに記載されていて
昔の人々の生活がよくわかります。

まだまだ興味深いお話がありますので少しづつ、取り上げてみたいと
思っています。

本間家開館日(平成27年4月21日)にはぜひお越しください。
この日誌も展示したいと思います。
      
              :女中頭 さとう